安部 素直さん
NPO 法人 富士山自然学校
山中湖村公認インストラクター・NPO 法人富士山自然学校インストラクター
山中湖の自然に惹かれ、1995 年に 東京から移住してきた安部さんは山中湖公認のインストラ
クター。現在は「NPO 法人 富士山自然学校」のガイド兼理事長を務めている。
中高一貫の社会科の教員だった安部さんは、一度訪れた山中湖の自然に惹かれ、東京との距離
が近かった事もあり、二地域居住を経て山中湖に完全移住し、富士山科学研究所カレッジ・大学
院修了等の資格を取得し山中湖で暮らしている。
鳥や星や空は東京にもあり、触れあうことも楽しむ事もできる。しかし、それはそういった自
然と共に暮らしているという意識の低さから、なかなか「興味の域」まで発展しない。しかし山
中湖に移住してきてからは、専門の社会科から徐々に理科に興味を惹かれるようになってきた。
そして人間は本来自然と共存して暮らすべきだと思うようになったと話してくれた。
山中湖は、都内からも約100Km 程度のディスタンス。しかし、暮らす場所としてのディスタ
ンスはその数倍にも匹敵する。特に首都圏は自然環境とは比べようもないほどの早さで豊かさを
求めて発展してきた。しかしその便利さの代償に「自然と共に暮らす喜び」を失ってきてしまっ
たのかもしれない。
山中湖は、どこに居てもも感じることができる自然と寄り添う暮らしの大切さを気づかせてく
れた村だと話す安部さんは、植物観察・山岳展望・野鳥観察・星空観察など、ガイドを通じて山
中湖を訪れる多くのみなさんとこの楽しみを共にしたいと語ってくれた。